今回はザビエ・ド・ル・ルーのYouTubeチャンネル「HOW TO XV」から、『MANAGING LAYERS IN THE MOUNTAINS』という動画を紹介します。プロの雪山でのレイヤリングを見て行きましょう。ポイントを和訳してみました。


Sweat is the enemy!
(汗は敵である!)
汗でウェアが濡れることは一日の快適性を左右する、
山での基本はやはり汗冷え対策ですね。


THE BASE LAYER:
(ベースレイヤー:)

Merino base layers stay dry and whiff-free
(メリノのベースレイヤーは濡れや嫌な臭いがない)
メリノと山の愛称の良さは言わずもがなということでしょうか。


THE MID-LAYER:
(ミドルレイヤー:)

Adjust mid-layer according to the season
(季節に合わせて中間着を調整する)
3レイヤーの内側と外側はある程度決まったものになりますが、季節や気温に対する調整は、中間着に何を選ぶか、にかかってきます。

THE OUTER LAYER:
(アウターレイヤー:)

The light outer shell protects you from wind and wet
(風や濡れを防ぐ軽いアウターシェル)
防風・防水はアウターシェルの役割です。


DOWN JACKET:
(ダウンジャケット:)

Always take a down, for general warmth and in case of emergency
(通常の保温または非常時のために、常にダウンを持つ)

Down jacket allows you to add extra insulation when needed
(ダウンジャケットは必要な時に追加の断熱を行える)

Extreme situations may require “Chamonix-style”
(極端な状況では「シャモニースタイル」を必要とする)

Down jacket on the outside keeps wind protection from outer shell whilst taking down jacket on & off
(ダウンジャケットをシェルの外側に来て、ダウンの着脱時に風に晒されることを防ぐ)

ダウンジャケットは必要な時に保温を追加することができ、使わない時には小さく収納ができて、軽い。非常時のことも考えてダウンを持たないことはないと言っています。アウターの内側に着たダウンを脱ぐには身体が風に晒されてしまうので、場合によってはアウターの上からダウンを着ることもあるようです。


NECK WARMER:
(ネックウォーマー:)

Neck warmer = one extra layer (I reckon!)
(ネックウォーマーはもう一つのレイヤー(と思う!))
ネックウォーマーやバラクラバは雪の中では必須アイテムですね。


LONG GLOVES:
(ロンググローブ:)

Wear long gloves to stop snow getting in
(雪の侵入を防ぐためにロンググローブを使う)
パウダースノーの中を泳ぐような時、グローブに雪が入りやすいのでロンググローブが良いと言っています。


ADAPT TO THE SCENARIO:
(計画にあわせる:)

TOURING SCENARIO
 (ツーリングの時)
 Thin mid-layer works well for touring
(薄目の中間着がツーリングでは使いやすい)
Down coverage on the chest works great when it gets colder
(寒い時は胸をダウンで覆うと快適)
Start touring a bit cold – you will quickly warm up
(ツーリングの始めは少し寒いくらいでいい、すぐに身体は温まるから)

歩行中は身体が温まりやすいので中間着は薄目が良いと言っています。
体幹は暖かく動きやすいベストが調子いいようです。

  
TREES / HUMID SCENARIO
(ツリー/湿度高めの時)
For the trees take spare beanie, gloves, goggles, and neck warmer
(予備のビーニー、グローブ、ゴーグル、ネックウォーマーを持参する)
Avoid natural down because it sucks in the moisture
(湿気を吸うので天然のダウンは避ける)
Synthetic down is a good alternative for tree session
(合成ダウンがツリーセッションの時には良い)

雪や湿気で濡れた時のために小物は予備を用意しておくのがいいようです。
ダウンは濡れると保温性が極端に落ちるため、
合成繊維の中綿ものがツリーの時にはおすすめと言っています。


バックカントリーのフィールドは雪山での総合力を求められます。
またゲレンデスキーにも共通する部分はあると思います。
基本的なウェアリングを見直して、快適・安全に冬を楽しみたいですね!

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